AIに書いてもらった文章を読み返して、「なんだか、それっぽいだけだな」と感じたことはありませんか。文法は正しいし、情報も一通りそろっている。でも、どこか他人事のような、誰が書いても同じになりそうな文章。私は何度もこの壁にぶつかりました。
Claude CodeやChatGPTを使い始めた頃の私は、プロンプトの書き方さえ工夫すればもっと良い文章になるはずだと思い込んでいました。「もっと具体的に」「もっと感情を込めて」といった指示を重ねてみても、出てくる文章はどこかふわっとしたまま。何度もやり直しては、結局しっくりこないまま公開してしまうこともありました。今振り返ると、それは指示の出し方の問題ではなく、私自身が渡している材料の問題だったのだと思います。
この記事では、AIの文章が「それっぽいだけ」になってしまう典型的な特徴と、私がプロンプトをいじる前に見直すようになった準備について、実体験ベースで正直にまとめます。AIに丸投げすること自体は否定しません。ただ、丸投げの仕方を変えただけで、文章の質がずいぶん変わったという話です。
非エンジニアの私がAIをブログ作業の相棒にして3ヶ月ほど経ちますが、この「それっぽさ」の問題は、記事のジャンルを問わずずっとついて回っていました。プロンプトのテクニック集を読み漁った時期もありましたが、根本的な解決にはならず、遠回りをしてようやくたどり着いた気づきを、今回は共有したいと思います。
「それっぽい文章」の特徴に気づいた瞬間😔
私が最初に違和感を覚えたのは、公開した記事を読み返したときでした。情報としては間違っていないのに、なぜか自分の言葉として読めない。誰の体験談なのか分からない、輪郭のぼやけた文章になっていたのです。よく見ると、「〜と言われています」「〜な方も多いのではないでしょうか」といった、断定を避けるような表現が何度も繰り返されていました。
具体的な数字やエピソードがなく、一般論だけがきれいに並んでいる。読者からすると、どこかで読んだことのある内容に感じてしまい、記事を最後まで読む理由が生まれにくいのだと気づきました。私自身、他の人のブログでそういう文章に出会うと、途中で読むのをやめてしまうことがあります。自分の記事も同じように読み流されていたのだと思うと、恥ずかしい気持ちになりました。
さらに気になったのは、複数の記事を続けて読み返すと、文体や言い回しがどれも似通っていることでした。テーマは転職の話でも、ブログ運営の話でも、なぜか同じような結びの言葉、同じようなつなぎ言葉が繰り返し登場していました。読者の立場になってみれば、どの記事を読んでも同じ人が同じテンションで書いているように感じられて、飽きられてしまう原因になっていたのだと思います。
プロンプトを直しても変わらなかった理由🔍
最初、この問題を解決しようとして、私はプロンプトの書き方ばかりを工夫していました。「もっと読者に寄り添って」「感情を込めて」と指示を重ねても、出てくる文章の雰囲気は変わっても、中身の薄さは変わりませんでした。
ある時、Claude Codeとは?非エンジニアの私でも使えた理由【初心者向けにやさしく解説】を書きながら気づいたのですが、AIはあくまで渡された材料をもとに文章を組み立てているだけで、材料そのものを持っているわけではありません。私が「私の体験を書いて」と頼んでも、実際に体験したのは私であって、AIではないのです。当たり前のことですが、この事実に気づいてから、プロンプトをいじる前にやるべきことが見えてきました。
考えてみれば、Claude Codeにブログ作業を丸ごと任せられるのは、記事の構成やファイルの整理、コードの調整といった、答えがある程度決まっている作業だからこそだと思います。私にしか答えを持っていない「体験」や「感情」の部分まで丸投げしようとしていたことが、そもそもの無理筋だったのだと、今になって思います。
プロンプトより先に用意するようになったもの✍️

具体的な出来事を先にメモする
今の私は、AIに文章を書いてもらう前に、まず自分の体験を箇条書きでメモするようにしています。いつ、何が起きて、どう感じたか。数字や固有名詞、実際に使ったサービス名なども、思い出せる範囲でできるだけ書き出します。この段階でメモが薄いと、どんなにプロンプトを工夫しても、結局それっぽい文章にしかならないのだと分かりました。地味な作業ですが、ここを飛ばさないことが、遠回りに見えて一番の近道だと今は思っています。
うまくいかなかったことも書き出す
もう一つ意識しているのは、良かったことだけでなく、失敗したことや迷ったことも一緒にメモに残すことです。きれいな成功体験だけを渡すと、AIはそれをさらにきれいに整えてしまい、結果としてリアリティのない文章になりがちでした。デメリットや戸惑いをあえて含めることで、文章に凹凸ができ、自分の言葉らしさが出てくると感じています。
自分の言葉のクセを一言添える
最近は、メモの最後に「ここは正直に、ここは丁寧に」といった、書き方のトーンについての一言も添えるようにしています。すべてをAIの判断に任せるのではなく、自分がどう伝えたいかという意思を、短くてもいいので伝えるようにしたことで、文章の仕上がりが自分らしくなってきたと感じています。
AIに任せる部分と自分でやる部分の線引き📐
この経験を通じて、AIに任せる作業と自分でやるべき作業の役割分担が、自分の中で少しずつ整理されてきました。文章の構成を整える、言い回しを滑らかにする、誤字脱字を直すといった作業は、AIに任せた方が圧倒的に速く正確です。一方で、何を体験し、何を感じたかという「材料」の部分は、私にしか用意できません。以前リライトの作業をしたときも、元になる体験や事実が薄いままだと、いくら言い回しを整えても内容の薄さは埋まりませんでした。
この線引きが分かってからは、AIへの丸投げに対する後ろめたさのようなものも減りました。丸投げしているのは文章の組み立てであって、体験や判断まで丸投げしているわけではない。そう整理できたことで、AIの活用に対して前向きな気持ちで向き合えるようになったと思います。
ブログ運営をAIに丸投げする方法【Claude Codeで私がやることはほぼない】というタイトルの記事を書いたこともありますが、「やることがほぼない」というのは作業量の話であって、体験や判断そのものを手放しているわけではありません。この違いを自分の中ではっきりさせてから、AIとの付き合い方に迷いが少なくなりました。
それでも「それっぽさ」がゼロにはならない現実🌱
正直に言うと、材料を用意するようになった今でも、出てきた文章がどこか整いすぎていると感じることはあります。AIは文章を滑らかに整えるのが得意な分、油断するとまた「それっぽい」表現に寄っていってしまうのだと思います。AIブログのSEOをAIに丸投げしたら、記事まで書いてくれた話【実践編・やりとり全公開】のときも、最終的には自分で読み返して、自分なら使わない言い回しを直す作業が欠かせませんでした。完全に手放すのではなく、最後の一手間は自分で加える。そのくらいの距離感がちょうどいいのだと、今は感じています。
「それっぽさ」をゼロにしようと気負いすぎず、気づいたときに直せばいい、というくらいの気楽さで向き合うようにしてからは、AI活用そのものへの疲れも減りました。
まとめ:状況別・「それっぽさ」から抜け出す最初の一歩🌱
AIの文章が「それっぽいだけ」になって悩んでいる方に向けて、状況別に整理しておきます。
- プロンプトをいくら工夫しても文章が薄いと感じる方は、まず自分の体験を箇条書きでメモするところから始めてみてください。材料が変わるだけで、文章は大きく変わります。
- きれいな文章になりすぎて自分らしさが消えると感じる方は、失敗したことや迷ったことも意識してメモに含めてみてください。
- AIに任せることに後ろめたさを感じる方は、任せているのは組み立てであって、体験や判断は自分にしか残せないと考えると、少し楽になると思います。
- すでに文章の質に満足している方も、最後に自分で読み返して違和感のある言い回しを直す一手間は、続けていく価値があると思います。
ちなみに、こうして整えた記事をどう収益につなげていくかという全体の道筋は、副業ブログで月1万円稼ぐロードマップ【完全版・40代・AI活用】にまとめています。文章の質を磨く作業も、地図の中の現在地が分かっていると迷いにくくなります。
AIに書いてもらう文章の質は、プロンプトの技術以上に、渡す材料の中身で決まる。そのことに気づいてから、私はAIとの向き合い方が少し変わりました。同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。焦らず、自分の言葉を少しずつ育てていきましょう。


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