結論:直すのは「指示」ではなく「お手本の選び方」でした🎯

画像生成AIに何度頼んでも思った絵が出てこないとき、直すべきなのは指示の書き方ではありませんでした。自分が選んだお手本そのものが間違っていたことのほうが、ずっと重かったのです。
私はYouTubeで流す作業用BGMのチャンネルを始めようとしていて、その表紙になるサムネイル画像をAIに作ってもらっていました。お手本にしたのは、いま実際に伸びている海外のチャンネルです。
結局、19枚作り直しました。そして最後にたどり着いたのは、最初に自分が作って「間違い」だと思って捨てた方向でした。
今日はその遠回りを、失敗したところも含めてそのまま書きます。
1回目の失敗:自分の都合を、絵に混ぜていました🌙

1枚目の絵は、窓の外を夜にしました。お手本は全部、明るい昼だったのにです。
なぜ夜にしたかというと、このチャンネルで聴いてほしい人を「夜9時半に自分の作業をする人」と決めていたからです。私自身がそうだからです。それで「聴く人が夜なのだから、絵も夜でしょう」と考えました。
出てきた絵は悪くありませんでした。でも、お手本と並べると別のチャンネルに見えました。
そのとき考えた「お手本が明るい理由」
- お手本が効いているのは外の明るさと室内の火の明かりの差があるから
- 窓がいちばん明るいので、部屋のオレンジ色が引き立つ
- 夜にすると窓が暗くなり、その仕組みごと消えてしまう
だから私は夜をやめて、昼に直しました。
この判断が、あとで引っくり返ります。先に書いておくと、最後に採用したのは夜の絵でした。
2回目の失敗:お手本を1枚しか見ていませんでした📚

昼に直したあとも、まだ違っていました。今度は「壁一面が本棚の図書館」を作り続けていたのです。
これも理由があります。私が最初に見たお手本が、たまたま図書館の絵だったからです。その1枚を見て「この世界観は図書館なんだ」と思い込み、以降ずっと本棚だらけの部屋を作らせていました。
3枚目まで作って、それでも何かが違うと感じて、伸びている動画を5本ぶん並べてみました。そこでようやく分かりました。
図書館は、5本のうち1本だけでした。
お手本を5枚並べたら、共通点がまるで違いました🔍

並べた5本の場所は、こうなっていました。
お手本5本の「場所」
- 山小屋のリビング
- カフェの窓辺
- カフェの窓辺の一角
- 屋根つきのテラス
- キッチン
本棚は、あっても壁の一部です。主役ではありませんでした。5本に共通していたのは「大きな窓と、その外の景色」と「左手の暖炉」のほうだったのです。
1枚だけ見ていたときの私は、たまたまその1枚に写っていた本棚を「この世界観の正体」だと思い込んでいました。1枚は個性で、共通点は5枚並べないと見えません。
この気づき自体は、いまも正しいと思っています。よそのブログを1つ見て「最近はこういう感じなんだ」と決めつけるのと、同じ間違いだからです。
3回目で、ようやく形になりました🔥

図書館をやめて、カフェの窓辺に変えました。窓の外は明るい昼で、並木と運河のある街並みが見えます。左手には黒い薪ストーブがあって、炎が燃えています。
そのあと1つだけ直しました。部屋の中をもっと暗くしたのです。お手本を見比べると、室内が思ったより暗くて、光っているのは炎とロウソクと小さな電球だけでした。
ここで私は「できた」と思いました。実際、絵としてはお手本にそっくりでした。
この時点で、まだ半分も終わっていませんでした。
でも、その5枚が間違っていました😱

後日、お手本にしていたチャンネルの開設日を調べました。深い意味はなく、「どのくらいで伸びたのか知りたい」と思っただけです。
出てきた数字に、手が止まりました。
お手本にしていた2チャンネルの開設日
- 1つ目=2020年3月開設(約6年前)
- 2つ目=2018年3月開設(約8年前)
- 私が憧れていた「登録者167人で1本1万回再生」は、6年育ったアカウントで起きたこと
私はゼロからチャンネルを作ろうとしています。6年前に作られたアカウントと、今日作るアカウントでは、前提がまったく違います。
お手本を5枚並べたのは正しかったのですが、その5枚が「今の私と同じ条件の人」ではありませんでした。枚数を増やしても、選ぶ場所を間違えていたら意味がなかったのです。
3か月以内に開設した31チャンネルを調べました🔎

そこで条件を変えて調べ直しました。「3か月以内に開設されたチャンネル」だけに絞ったのです。検索から候補を集めて、1つずつ開設日を確認しました。該当したのは31チャンネルでした。
結果は、想像よりずっと厳しいものでした。
3か月以内に開設した31チャンネルの実態
- 登録者100人を超えていたのは、31本のうち1本だけ
- あるチャンネルは8,402回再生されて、登録者1人
- 別のチャンネルは82本出して登録者42人
「再生はされるのに、登録されない」。これがこのジャンルの現実でした。
そして、唯一伸びていた1本を見て、もう一度手が止まりました。
唯一伸びていたチャンネルの中身
- 開設から1か月半で登録者334人・総再生5万回
- サムネイルは夜。ベッドサイドの小さな机を寄りで撮った絵
- そして大きな文字が入っていた(私は「文字なし」で作っていました)
私が1枚目に作って、間違いだと思って捨てた「夜」でした。
捨てた理由は「お手本が全部昼だったから」です。でもその昼のお手本が、6年前と8年前のアカウントだったのです。
AIに採点させたら、58点で止まりました📉

方向を夜に変えてから、私は別のAI(Codex)にサムネイルを見せて、お手本と並べて辛口で採点させました。褒められたいのではなく、伸びない理由を知りたかったからです。
直しては採点させ、また直しては採点させ、を4回くり返しました。点数はこう動きました。
4回の採点結果(100点満点)
- 1回目=46点(文字なしの版)
- 2回目=58点(言われたとおり文字を大きく入れた)
- 3回目=58点(言われたとおり文字を小さくした)
- 4回目=58点(言われたとおり書体を変えた)
3回続けて58点でした。そして4回目の指摘を読んで、おかしいことに気づきました。
前回と逆のことを言われていました
- 2回目「文字が大きすぎる。小さくしろ」→ 小さくした
- 4回目「大きな文字を追加しろ」→ 元に戻せということ
- 3回目「この文字は削除しろ」→ 削除した
- 4回目「用途が伝わる文字を足せ」→ また増やせということ
5つの指摘のうち3つが、前回の指示を打ち消していました。AIは58点のまわりを行ったり来たりしていただけだったのです。
言われたとおりに直し続けたら、たぶん一晩やっても58点のままでした。
では、AIの言葉のどこを聞けばよかったのか
4回分の指摘を並べ直してみたら、答えは単純でした。毎回かならず言われていたことが、2つだけあったのです。
3回とも言われた2つ=これだけが本物
- 暗すぎて、スマホの小さい画面では下半分が見えない
- 何のためのBGMなのかが伝わらない
この2つだけ直しました。暗い部分を明るくして、文字を「夜の集中のために」という意味の言葉に変えました。それで手を止めました。
文字の大きさや書体のように毎回言うことが変わる指摘は、聞かなくてよかったのです。
AIの言葉をそのまま受け取らないという話は、AIの回答をどこまで信じるか、私なりの確認ルールにも書きました。今回「何回言われたか」で線を引いたのも、その延長にあります。
同じ失敗を避ける3つのコツ📝

19枚ぶんの遠回りから、次に使えることが3つ残りました。
次からやること
- お手本を5枚以上並べてから始める。1枚だと、その1枚の個性を「型」だと勘違いします
- お手本の「開設日」を必ず調べる。今の自分と同じ条件の人を選ばないと、参考になりません
- AIの採点は「毎回同じことを言われた点」だけ聞く。回によって変わる指摘は、追いかけると堂々巡りになります
2つ目が、今回いちばん高くついた気づきです。私は「伸びているチャンネル」を探しましたが、「私と同じ条件で伸びているチャンネル」を探していませんでした。
3つ目については、判断の仕方も書いておきます。同じAIに3回続けて同じことを言われたら、それは本物です。逆に前回と違うことを言い始めたら、そのAIはもう答えを持っていません。
やらなくてよかったこと
- 指示をどんどん長くすること。私の指示は最後には千字を超えていましたが、方向を直したのは「夜にする」「文字を入れる」という短い一行のほうでした
- AIの点数を上げようとし続けること。点数は58点で止まりました。その先は好みの世界で、伸びるかどうかとは関係がありません
まとめ🌸

画像生成AIが思い通りに動かないとき、まず疑うのは指示ではありませんでした。自分が選んだお手本でした。
この記事のまとめ
- お手本は1枚ではなく5枚以上並べる
- その5枚の開設日を調べる。今の自分と条件が違う人は、お手本にならない
- AIの採点は毎回同じことを言われた点だけ聞く。回ごとに変わる指摘は追いかけない
- 自分の事情を絵に混ぜていないか疑う。ただし「間違い」だと思って捨てた案が、正解のこともある
私はまだこのチャンネルを始めたばかりで、収益は0円です。動画も1本もできていません。うまくいくかどうかも分かりません。
本業にしているブログのほうは、行き当たりばったりにならないように副業ブログで月1万円稼ぐロードマップを先に作って、その順番どおりに進めています。新しいことを始めるときほど、地図があると助かります。
それでも、この遠回りはブログのアイキャッチを作るときにもそのまま使えると感じています。以前アイキャッチが似た構図ばかりになってプロンプトを見直した話を書きましたが、あのときも直したのは指示の細かさではなく、選び方のほうでした。19枚作って学んだのは、絵の描き方ではなく、お手本の選び方でした。
もし今、画像生成AIに何度頼んでも思った絵が出てこなくて困っているなら、指示を書き足す前に2つ試してみてください。お手本を5枚並べることと、その5枚がいつ始めた人なのか調べることです。私はそれで、19枚ぶんの遠回りの理由に気づきました。


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